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2024トップインタビュー




17年ぶり新ブランド商品生産
 —業界の現況は。
 昨年は新型コロナウイルスの5類移行により、飲食店向けの業務用大樽や壜(びん)の需要が増加しました。販売数量はコロナ前の水準までは回復していないものの、昨年10月の酒税法改正による減税効果でビール人気が高まったこともあり、主力ブランド「キリン一番搾り」の販売数量は3年連続で対前年プラスとなりました。また、RTDの「キリン氷結Ⓡ」ブランドは無糖シリーズが好評で過去最高販売数量を記録しています。当工場は「キリン一番搾り」「キリン氷結Ⓡ」をはじめ、発泡酒、ノンアルコールなど60種類268商品を手がける中四国唯一の生産拠点です。今年も皆さまに愛される商品を、安全・品質の維持に努め製造していきます。
 —工場の運営については。
 一昨年に制定した、当工場のスローガン「晴れの国から笑顔を!」を具現化するための取り組みを進めています。重点を置いているのは、コロナ禍で不足していたコミュニケーションの活性化です。そのために昨秋より、私の方から工場内の各部署を回って、従業員と直接意見交換を行っています。また、人財育成にも注力しています。設備や作業に対して表面的でなく、本質まで理解を深める教育を施すことで従業員の知識や技術力向上を図っています。
 —環境への配慮、地域貢献の取り組みにも熱心です。
 一昨年から太陽光発電を導入し、工場の電力使用量の4%以上を賄っています。現在、駐車場や屋上に太陽光パネルを設けており今年は工場西側の土地にも増設する計画を進めます。工場の排熱を利活用するヒートポンプの運用も行い、温室効果ガス排出量の削減を進めていきます。また昨年は、工場敷地内のビオトープで地元の保護グループや小学生らと連携して挑戦していた国天然記念物・アユモドキの屋外人工繁殖に全国で初めて成功しました。地元の自然保護に貢献し、地域の財産であるアユモドキの保護意識の醸成に協力できればと思っています。
 —今年の展望をお聞かせください。
 今春、17年ぶりとなるスタンダードビールの新ブランドが誕生します。生産を担う当工場では、品質本位の下、しっかりと製造していくのが重要なミッションです。今年も生産性と物流能力の向上に努め、スローガンの通り、お客さまに“笑顔”になっていただける商品づくりを行い、自信をもってお届けしてまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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