2024トップインタビュー

　—理学療法のスペシャリストを育成されています。３年制のメリットは。
　超高齢化社会に直面している日本では、社会に求められる存在として理学療法士の役割が高まっています。本学院が設定する３年制は１年でも早く臨床経験を積んで社会で活躍でき、学費の負担も抑えられるという利点があります。３年間で専門的な知識や技術を身に付けられ、社会人でも国家試験合格に挑戦しやすいこともあり入学者数は順調に推移しています。「皆に優しく、共に楽しく」を基本理念に、医療人としての資質を備え、いたわりの心を持ったセラピストを育てています。
　—「ノーマライゼーションの町づくり」の理念を実践されています。
　グループ内の社会福祉法人ドルフィン福祉会は、基本理念の一環として新たに神奈川県内と浅口市内で、障害特性を持った方々の住まいや就労の場を提供する事業を計画しています。浅口市内では、農業や軽作業に従事してもらうことで就労機会を提供し、グループホームを住まいとして役立ててもらうよう準備を進めています。全ての人が生き生きと共生できるような町づくりを目指します。
　—介護人材の不足を予見し、いち早く外国人材を育成されてきました。現在の状況はいかがでしょうか。
　コロナ禍前から外国人材の受け入れや教育に取り組んできました。中でも介護福祉士国家試験を受験する方にとって必須要件となっている「実務者研修」を継続して開講し、国家試験受験までサポートしています。現在７カ国４０人の外国人技能実習生および特定技能外国人が介護の現場で、また、「技術・人文知識・国際業務」ビザの方が、各保育園の常勤スタッフとして活躍してくれています。今後も外国人材の教育や就労支援に力を入れていきたいです。
　—４月に企業主導型保育園を新たに開園されます。
　グループ法人では「園児ファースト、保護者ファースト」をスローガンに、保護者の負担を軽減し、安心して働ける社会をサポートしています。例えば布団やスプーンといった必要な用具をすべて園で準備し、おむつも廃棄するという「手ぶら登園」スタイルが保護者の皆さまに好評です。４月には岡山市中区海吉に「ドルフィン・メイトこども園　操山東」を開園。伸び伸びと保育ができる環境を整えました。合わせて企業主導型保育園が岡山県内６園、県内外に認可保育園２園となりました。