2024トップインタビュー

　—事業内容をお聞かせください。
　情報システムの開発を通じて社会に新たな価値を提供するのが当社の使命です。顧客情報を分析し、マーケティングに生かすＣＲＭ（カスタマー・リレーションシップ・マネジメント）の開発など、情報活用分野に創業直後から取り組んでおり、需要予測やモバイル電子マネー決済、顔認証など現代の生活で広く使われているシステムも手がけています。開発全般を自社で行うシステムインテグレーターですが、特に付加価値の創造に直結する定義化や設計など、上流工程に力を入れています。「品質」を重視した開発プロセスのマネジメント能力の高さが強みです。
　—システム業界の近況は。
　現代は、ＡＩ（人工知能）などを用いて情報そのものを高度に活用する“情報高度化”社会と捉えています。社会の進化に伴って高くなる顧客ニーズを満たすには、専門知識、技術、経験、ノウハウを集めることが不可欠。社員一人一人のキラリと光る“個”を生かし、それをチームに結集することで、時代に合ったシステムを提供できると確信しています。
　—ＤＸ（デジタルトランスフォーメ—ション）の真の意味とは。
　業務を単純にデジタル化するだけではなく、仕事のやり方そのものを刷新するのがＤＸ。アイデアや将来展望、何より企業トップの覚悟がないと成し遂げることはできません。ＤＸ化をサポートする私たちも顧客の事業戦略を理解した上で、新たなビジネスモデルを創出するため、共に知恵を出していく必要があります。これからもＤＸの本来の意味にこだわり、エンジニアのスキル向上などに取り組んでいきます。
　—社員教育にも尽力されています。
　会社が働き方を一方的に決めるのではなく、柔軟に運用ができる制度や仕組みによって働きやすい環境をつくっています。また、社員の個性を業務に生かせるよう、入社前研修のときから一人一人異なった育成カリキュラムを作成。特性や状況に合わせた社員教育をすることで、無理なくポジティブに仕事に向き合えると考えています。
　—今後の抱負をお願いします。
　時代が流れ、環境やニーズが変化しても本質をとらえ、常に期待に応えられる存在でありたい。いわば「真価の進化」を提供し続けることで、社会に寄与していきたいと考えています。