2024トップインタビュー
最上のカーライフを提供
—岡山県輸入自動車販売店協会の会長を長年務めておられます。輸入車販売の現況を教えてください。昨年の全国の輸入乗用車販売台数は約27万7千台。前年より若干減少したものの、コロナ禍が収束し、車両供給がようやく回復してきた感があります。ただ、資材高騰や円安による車両販売価格の上昇、物価高による消費抑制、耐久消費財の買い替えサイクル長期化など、予断を許さない状況が続いています。半面、1千万円を超える高額車両の販売が大きく伸びており、今年もさらなる伸びを期待しています。当社としては電気自動車(EV)の普及が期待通り進まず、新車販売は苦戦を強いられましたが、中古車販売、整備部門は順調に推移しており、これもひとえに皆さまのご愛顧とご支援によるものと深く感謝いたしております。
—自動車業界を取り巻く環境も大きく変わるようですね。
CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリングサービス、電動化)という言葉がよく使われるようになりましたが、自動車業界は100年に1度の大変革期を迎えています。当社が取り扱うボルボでは、2020年代半ばには世界販売台数の50%をEVに、さらに30年までにすべての販売車両をEVにすることを目指すなど脱炭素に向けた取り組みが加速しています。当社も新たな事業を視野に入れつつ、健全な危機感を持って事業の発展に努めてまいります。
—CS(顧客満足度)向上に力を入れておられますね。
ボルボ・カー・ジャパンが主催するCSコンテストや、アフターサービスのコンテストに毎回参加するなど、顧客満足度1位を目指して日々まい進しています。当社が展開するボルボ・カー岡山、倉敷、福山、シトロエン岡山の各ショールームでは、お客さまにくつろいでいただける環境づくりに力を入れています。
—今後の目標を教えてください。
一昨年にはボルボのディーラー空白地域だった広島県東部エリアへ「ボルボ・カー福山」を開設しました。こうした拠点の充実とともにCS向上を図りながら、車の製品哲学を安全性とするボルボ、フランスのエスプリ・シトロエンの販売を通じ、最上のカーライフをご提供していきたいと考えています。引き続き、地域社会、自動車業界の発展に貢献してまいります。