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2024トップインタビュー




建設業の魅力を伝えたい
 —建設の仕事の魅力についてお話しください。
 私自身、子ども時代は座っての勉強は得意でなかったのですが美術や工作は好きで建設業こそ生きる道だと、この世界に飛び込みました。一口に「建設業」と言っても同じ現場は二つとありません。異なる条件下でスムーズに工事を進めるため、準備や打ち合わせで自分なりの工夫をすることが面白く、考える力が鍛えられます。さらに電気、水道工事などの資格に次々と挑戦し続けることで基礎学力も自然と身に付き、勉強も苦ではなくなります。自分の腕一本で稼ぐことができる魅力的な仕事です。
 —一方で、若者の建設業離れが指摘されています。
 建設業の適性があるにもかかわらず背広の仕事に進み、不適正で苦労をしている人が多くいると思います。社会全体が受験勉強を重視するあまり、ものづくりの面白さを伝え、適性を伸ばすことがおろそかになっているのではないでしょうか。技術や資材の発達で施工は簡略化し、参入障壁は低くなっているのですが、職人の高齢化は深刻。このままだと10年後はどうなるのか、危惧を抱いています。
 —未来においても、私たちの生活になくてはならない仕事です。
 建設業でもIT化が進んでいますが、全てがAI(人工知能)に取って変わられることはありません。日本のさまざまな産業が世界的競争力を失っている中、日本の建設業は海外で存在感を放っています。例えば建設ラッシュのドバイでは、日本企業の綿密な工程計画や安全管理、追加工事請求の少なさが高く評価されました。世界的に建設人材が不足している中、職人が“マイスター”として国内外から尊敬される日もそう遠くはないと思います。
 —貴社の特色とは何でしょう。
 技術力を重視する当社は、現場監督だけでなく職人が多く在籍しているのが特徴。同規模の会社では職人の仕事は協力企業に任せることが通例ですが施工の内製化を積極的に進めてきました。建築、土木のほか、電気や給排水、さらには造園の職人も在籍しています。自社で工事を完結することでコストを抑えることができ品質も向上できるのがメリット。有給取得率100%の達成や休日の確保など働きやすい環境づくりにも取り組んでいます。お客さま、当社、社会に地球環境を加えた「四方よし」の事業を今後も進めていきます。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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