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留学支援へ「伊藤奨学基金」設立
 —吉備国際大学の高梁キャンパス(高梁市)では4月、学部を一部改組しました。
 心理学部(心理学科)と保健医療福祉学部(理学療法学科、作業療法学科、看護学科)を改組し、人間科学部人間科学科(心理学専攻、理学療法学専攻、作業療法学専攻)、看護学部(看護学科)を設け、新たなスタートを切りました。人間科学部は3学科を一つにくくり、人間を総合的に理解し地域を包括的に支える人材を養成する狙いです。看護学科は学部として独立させました。
 —南あわじ志知キャンパス(兵庫県南あわじ市)には4月、農学部海洋水産生物学科の臨海実習棟を新設しました。
 3階建てで1階は講義室、2階は培養や分析を行う実習室、3階は食品加工室です。屋外には水槽を設け、将来的には海藻やナマコの養殖などにも取り組めればと思っています。学生が実際に海の生物と触れ合える施設とし学部の魅力アップを図りました。
 —地域との連携も活発です。農学部地域創成農学科では昨年、学生が神社や酒造会社と日本酒を開発しました。
 淡路島の伊弉諾(いざなぎ)神宮のブランド力を生かした新商品を開発し、地域活性化に役立てようと2020年度から取り組んでいました。日本酒造りに使われる酵母も学生が3年かけて境内で探して採取、地元の酒造会社に仕込みを引き受けてもらいました。そうして完成したお酒は宮司に「神宅の杜(かむやけのもり)」と名付けていただき、23年10月から販売しています。
 —昨年は学生の海外留学を支援する「伊藤奨学基金」を設立しました。
 昨年11月に京セラ(京都市)元会長で本学の客員教授・伊藤謙介さん=高梁市出身=から京セラの株式を寄付していただき、設けることができました。配当金を活用し、24年度は北米や欧州に4カ月以上滞在する外国語学部2〜4年生で、5人を上限に支援します。学生のモチベーションが向上し、海外で視野が広がればうれしいですね。
 また昨年は、長年取り組んでいた、企業と連携して外国人留学生の就職を支援するKIUグローカル人材養成留学生就職促進プログラムが、文部科学省の留学生就職促進教育プログラム認定制度に認定されました。少子化で大学には厳しい時代ですが、こうした活動なども含め、今後も地域や学生のためになることに知恵を振り絞って取り組んでまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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