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2024トップインタビュー




“一歩前”を目指し未来を開く
 —近況をお聞かせください。
 新型コロナは5類に移行しましたが医療機関として対策を止めるわけにはいきません。感染予防をしつつ通常の診療を続ける難しさをあらためて感じています。そんな中、昨年は患者さんとそのご家族、地域住民との交流会「のぞみの会」を4年ぶりに対面開催し、医師による勉強会や手術室の見学などで多くの参加者に喜んでいただけました。今回は200人規模でしたが、次回はコロナ禍前の千人規模に戻すべく準備中です。また看護セミナーなど他の行事も通常開催する予定です。
 —全仁会・倉敷平成病院の特徴は。
 2017年開設のニューロモデュレーションセンターは、体内に電極を入れ微弱な電気を流す特殊な技術によりパーキンソン病などによる手足の震えや神経障害による慢性的な痛みを治療するもので、症例数は全国トップクラスで学会発表も活発です。今後も岡山大学と連携し症状でお困りの方をサポートします。救急医療では救急車の受け入れ件数が倉敷市内で3番目に多い病院となっています。倉敷、総社市や井笠地域などの県南西部医療圏で2次救急を担う基幹病院としての意識を持ち、今後も地域医療を支えていきます。
 —昨年、35周年を迎えられました。
 私自身、創立25周年の年に理事長に就任。病院創設者で父の高尾武男・前理事長亡き今は自分が全責任を負う立場で、当時以上に身の引き締まる思いです。30周年記念事業で増改築した救急棟は、外来スペースを広げてリニューアルし、患者さんに好評です。他にも救急車3台の同時受け入れが可能となったほか、コロナ禍では4階の大ホールをワクチン接種会場に活用し、発熱外来の待合室も確保できました。施設の見直しにより、想定以上に多様な医療ニーズに対応できています。
 —今後の展望をお願いします。
 私を含むスタッフ一人一人が目標より少し上を目指すことで、未来が開ける—。このような思いを込め、今年のスローガン「一歩前へ〜新時代へ共に歩む〜」を定めました。医療サービス向上にはスタッフの増員が不可欠です。そんな中、医療系サイトが発表した「医師の働きたい病院ランキング」中国・四国エリアでランクインしたことは自信となっています。24年は医師7人を純増させる見込み。丁寧で患者さんに優しい病院の風土が50年後も引き継がれるよう、組織だけでなく私自身の魅力も向上させてまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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