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2024トップインタビュー




「和合」で地域社会に貢献
 —昨年を振り返っていかがですか。
 個人的には社業と地域活動を両立しながら、多忙ではありましたが充実した1年でした。コロナ禍がひとまず収束し、人流が以前に戻りつつある中で、コロナ禍を経たことで得られた新しい価値観がこれからの社会に欠かせない通念となっていくのを感じています。5年間の猶予を経てこの春から開始となる土木・建築業界の働き方改革もその一つだと考えています。納期や費用に縛りがある業界であり、特に私どものような中小企業ではとても実施は難しいと考えられていましたが、ワークライフバランスの価値観が浸透したことで予想以上にスムーズに進めることができました。家庭を大切にしようという考え方が従業員の間に広がり、家族との時間を増やしたことが逆にワークエンゲージメント(働きがい)につながっている印象です。当社で初めての男性育児休暇を取得した方もおられ、周囲が彼のバックアップをしようと奮起した例もありました。こうした流れをモデルとし、子育て世代も働きやすい就業環境づくりにつなげたいと考えています。
 —技術力と人間力を両立させる人材育成を推進されています。
 おかげさまで、業界だけでなく社会問題になっている事業承継や人材不足については、当面は安泰と言える状況です。事業強化を見据えて、定年後の再雇用や外部企業からの招へいなど業界を熟知している人材の確保に加え、人柄重視の採用や手厚い若手社員の育成に同時進行で取り組み、一人一人に寄り添う組織づくりを進めています。それぞれが自分たちの役割をまっとうすることで技術伝承と人間力強化が進めていけると期待しています。どんな仕事であっても「楽しい」と思えること、そして自分の仕事が社会に貢献できているという実感が良い結果を導きます。従業員のマインド醸成はすべてにおいて最優先すべき事項だと捉えています。
 —本年度のビジョンは。
 すべての行動において「和合」という言葉を掲げて取り組みたいと思います。世間でも多様性が叫ばれていますが、異なる考えを持つ相手を尊重し、分かり合おうと努力することで多くの課題は解決するのではないでしょうか。その上で「和合」を忠実に実践することによって組織が強固になり、より安心・安全な地域社会づくりに寄与できると考えています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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