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2024トップインタビュー




障害児保育や社会的養護充実
 —西大寺南幼稚園と金岡保育園を統合した「つきのさとこども園」が誕生しました。どういう園を目指しますか。
 小学校に隣接しており、地域の子育て拠点になればと思っています。入り口左側の壁に天井まで届く大きな木製の本棚があります。子どもだけでなく保護者向けの本も置きたい。本を好きになってもらい、私たちの保育方針である「考えさせるを考える」を実践していきます。
 —まだ保育士は不足していますね。
 ちとせの施設で働きながら保育士や幼稚園教諭の資格を取得できるよう、「ちとせこども学院」を開設。現場の園長先生らが講師を務め、これまでの経験を授業で体系的に教えています。今後、新設園は少なくなりますが、公立園の民営化による運営委託や、法人や個人から事業継承する施設が増えていくでしょう。2028年度に向けて総収入150億円、雇用数2300人、園児数7千人を目標にします。
 —配慮が必要な子どもたちに寄り添う役割も期待されています。
 障害児施設や社会的養護の実務経験がある専門職員を2人採用しました。岡山では障害児対象のデイサービス「まんまるカチカチ」を運営しており、経験を積んだ職員が育っています。子どもがどんどん増えているので体制の充実を考えています。児童相談所が十分手が回らない部分の受け皿を担いたい。将来的には小児科を中心とした女性と子どもの喜ぶ複合医療法人の経営を通して、困り感のあるご家庭のセーフティーネットになり、障害者や社会的養護を医療・福祉・株式会社・学校法人のまちづくりで支えていきます。まず岡山で実現し、全国に拡大していきたいです。
 —朝日塾幼稚園と朝日塾小学校の経営にも参画されました。
 創設者の精神をリスペクトしながら、時代に合わせた新しい方向性を出さないといけません。社会に出れば正解のない問題にたくさん直面します。自分で問題をつくる、いい問いをつくることが重要。疑問を掘り下げ、的確にプレゼンできる力を養えば世界で活躍できるでしょう。例えば、バカロレア教育の導入などで探究心、知識、思いやりに富んだ子どもの育成を目指し、勉強だけでなくサッカーやバスケもプロ指導者が入ることで子どもさんも親御さんも朝日塾幼稚園・小学校で学びたい学ばせたいと希望される、魅力的な運営に取り組み続ける覚悟です。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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