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2024トップインタビュー




省力化、ベアで従業員の意欲向上
 —地域貢献に注力されています。
 岡山県内のほぼ全域を走る移動スーパー「とくし丸」は昨年50号車を開業させました。日々訪問する40〜50軒のお客さまの大半が高齢の方々。商品をお届けするだけでなく、岡山県内外の17市町と協定して高齢者の見守り活動も行っています。また、健康のためにしっかりと野菜を摂取していただきたいとの思いから、味の素やJA全農おかやま、くらしき作陽大学と連携し、県産野菜を用いた料理のレシピ集を作成。各店舗で無料配布しています。地産地消を促すことも、われわれができる地域貢献の一つと考えています。
 —従業員の省力化についてお聞かせください。
 早くから導入していたセミセルフレジのフルセルフレジ化を進めており、本年度中に現在の10店舗から15店舗に拡大予定です。レジの混雑緩和とお客さまのお待たせ時間短縮にもつながると考えています。もう一つが、過去のデータを基にAI(人工知能)が数量を予測する自動発注。これまではメーカーの商品に限られていましたが、今後は精肉や惣菜(そうざい)などもできる限り自動発注にし、省力化を図ります。昨年11月からは、天満屋グループのOECが本社内に開設した無人店舗に、食品や飲料を提供。ハピーズ岡山駅前店のレジと連動させ、省力化を実現しました。
 —ベアを実施されています。
 昨年のハピーズ卸センター店、ハピーズアルネ津山店、ハピータウンポートプラザ店をはじめ、ここ数年で多くの店舗を改装し、省力機器を導入するなど生産性の向上を図りました。そして何より重要なのは従業員の働く意欲を高め、エンゲージメントを醸成すること。そのためにも、昨年4月に実施したパートナー従業員を含む全従業員のベースアップを、歩みを止めることなく継続していかなければと考えています。
 —今後の目標は。
 昨年3月、ハピータウン原尾島店のレストランをグループの三好野本店が監修する「三好野レストラン」にリニューアルしました。根強いファンが多いことを実感したことから4月にハピータウン児島店も同様にリニューアルする予定。店舗販売の各種弁当も三好野のブランド力で強化していきます。創業より55年。支えてくださる地元のお客さまに喜んでいただけるよう、小売業はもとより、食を中心とした周辺事業の展開も充実させていく考えです。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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