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2024トップインタビュー




AI・音声で歯科DX 業界革新
 —2023年12月に、現職に就任されました。
 国が進める医療DX(デジタルトランスフォーメーション)を後方支援し、歯科業界の課題であるDX推進に向け、業務を執行する役割を担います。30年に向けた『電子カルテ情報の標準化』により、レセコン(診療報酬明細書を作成するコンピューター)から電子カルテへ第2の大きな変革期が来ると予想、その際に当社が考える歯科DX実現の3要素(1)医療情報セキュリティの構築(2)さまざまな業務を統合・一元管理(3)手袋を外さず音声でカルテ作成できるシステム—をクリアすることが、歯科医院の経営改革には重要です。
 —AI(人工知能)活用の音声認識により歯周病検査を1人の歯科医師らで完結できる「AI・音声歯周病検査システム」を23年4月に発売されました。
 超高齢化社会で歯の健康を守ることは健康寿命の延伸、さらに高騰する医療費の抑制にもつながり、早期予防・早期治療が重要となりますが、歯科業界では歯科衛生士不足が深刻化しています。そこで同年4月に「AI・音声歯周病検査システム」、8月には世界で広く使われている歯周病検査表と国際基準のWHO・FDI(国際歯科連盟)方式に対応した「Perio chart Pro. Voice」を開発し、歯科医院から「業務時間が大幅に短縮した」「便利すぎて元には戻れない」など、高評価をいただきました。
 —現在、患者の処置状況や会話内容を細かく記録するサブカルテを、AIを活用し音声入力できるシステム「AI・音声サブカルテ」を開発中です。
 サブカルテは、手書きのメモで管理することが多く、読みづらさや紛失リスク、保管場所などの課題があり、歯科医師の約8割がデジタル化を希望しています。歯科医院の悩みに応えるため、院内だけでなく訪問診療先でもAI・音声による入力、情報共有が可能となる「AI・音声サブカルテシステム」として今夏の完成を目指しています。
 —今後の展望をお聞かせください。
 単独導入できるAI・音声歯周病検査とAI・音声サブカルテシステムを大きな軸に販売エリアを全国規模へ拡大、主力商品「AI・音声電子カルテ統合システム AI—Voice」の拡販へつなげ、中長期的には売上高35億円、経常利益10億円、純利益7億円を目指し、歯科DX実現を力強く支援すると共に国民のQOL(生活の質)向上にも貢献してまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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