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2024トップインタビュー




国内外でグループシナジー発揮
 —本年度のグループの方針は。
 昨年から10社で構成されるグループの指揮を具体的に執り始めました。新たに経営理念と経営方針を定めて遂行した結果、グループのシナジー(相乗効果)による事業を創出できるようになり、同時に各社で重複している事業領域が見えてきました。特に製造業の金属、機械系部門で重なる部分があり、その点を各社が理解し合って成長させていく必要があると考えています。そこで今年は、中期経営計画を各社で策定し2030年までの中長期の目線で発展的事業統合や事業所集約なども見据えた取り組みを行っていきます。人材確保や設備投資などにも注力します。
 —グループのシナジーを国内外で発揮されていますね。
 本年より岡山県内で事業を開始した大規模工場の建設プロジェクト時にも土地の造成から機械工具の手配、披露宴の会場、タクシーまでグループ各社が一括で対応し、高い評価をいただけました。ツチダ産業を中心とした工事部署にて継続的なメンテナンスの相談もいただいております。県内中心で営業をしていたグループ各社が協力し県外資本のお客さま向けにも仕事を提案する動きが増え、手応えを感じています。また、昨年はときわ製作所で自社製品の初海外輸出が決まったのも大きな収穫でした。台湾へ農機具を輸出する案件でしたが、台湾出張の際に別のお客さまも訪問し、MGHの自動車製品の商談も成立。今後はその製品を搭載した特殊自動車の現地生産に向けて話を進めるつもりです。このようにグループシナジーは定性定量面で結果が出てきており、売上高も伸びています。
 —新たな計画をお聞かせください。
 今後はMGHと岡山コンクリートの共同研究で、新たな特殊自動車の製造を検討しております。現時点で詳細は公表できませんが災害土砂対策に活用できる特殊自動車を開発する構想です。完成すれば、非常に社会貢献度の高い製品になると期待しています。
 —今年の展望を。
 60年ご愛顧いただいたおさふねサービスエリアを建て替えるため、5月6日を最終営業日とし、一時休業します。2年後の再オープンにぜひご期待ください。今年は改めて経営理念である「従業員の生活の安定と向上を追求する」に加えて、安全教育などに具体的に取り組みます。その上でより一層シナジーを発揮できるよう中期経営計画に基づいて一歩踏み出していきます。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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