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2024トップインタビュー




繊維業界の連携深め難局打破
 —5月に会社設立100周年を迎えられます。
 1876年に足袋製造業として創業し、1924年に法人化。30年に学生服の製造を始めました。この年は当社にとって大きな変化の年でしたが、歯止めのかからない少子高齢化や重要視しているジェンダーレス制服の導入などが進む昨今、より大きな変化が必要と感じています。さらなる成長に向け、学生服や体育着、もう一つの柱である介護・医療関連のウエアに次ぐ、新規事業の開拓が急務です。また、岡山県内には学生服以外で優れた技術を持つ繊維メーカーが数多くあります。業界内の連携を深め、「チーム岡山」として難局を乗り切っていきたいですね。
 —昨年9月、東京物流センター(茨城県笠間市)が業務を開始しました。
 岡山県外では初の物流拠点で、敷地約1万6千平方メートルに鉄骨2階延べ約1万7千平方メートルを整備。2階は倉庫で、1階でネーム入れや裾上げ、一人一人の注文内容に応じて商品をセットする作業などを行います。首都圏や東日本への配送が効率的に行え、今春の制服納入もスムーズに進んでいます。首都圏での営業強化だけでなく、災害時の事業継続、運転手の残業規制強化に伴う「2024年問題」の対応にも役立っています。
 —コロナ禍でオンライン移行していたスクールウエア総合展示会を22年に再開しました。昨年の様子は。
 制服の色や質感を実際に見て、触って確かめたいという先生方の要望が強かったことから、22年に再開を決断。昨年は東京、名古屋、大阪に、福岡を新たに加えた4会場で実施しました。前年より多くの学校に参加いただき、好評のうちに終了。東京会場には、当社がスコットランドのタータンメーカーと業務提携していることや、日本スコットランド交流協会の奨学金事業に協力していることから、駐日英国大使が視察に来られました。今年も同じ4会場で開催予定です。
 —奨学金だけでなく、さまざまな社会貢献事業に取り組まれています。
 子どもを中心に、すべての人が個性を発揮し輝ける場をつくりたいです。その一環として昨年、障害者の芸術活動を支援する「パラリンアート」のシルバーパートナーとなり、作品を当社のCSR報告書の表紙に使いました。劇団四季の児童招待公演への協賛、トップアスリートによるスポーツ教室なども引き続き進めてまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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