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2024トップインタビュー




人間力を重視し全員経営
 —創業135周年を迎えました。
 2021年に5代目社長として就任し、改めて当社の歴史を振り返りました。初代、2代目は、皆さまの信頼を築いた「古と信頼の時代」。3代目、4代目は、中原三法堂の事業の柱を確立しブランド化を行った「飛躍と台頭の時代」。そして第5世代ともいうべき私たちは、大きな時代の変化の中で中原三法堂の基礎をより強固にし、成長を加速させようという「中興の時代」にしたいと考えています。お客さまの思いを形にし、歴史を継承するお手伝いをする「志事」を未来へと永続できるよう、さらに精進してまいります。
 —倉敷市内で初の国産コーヒー栽培事業をスタートされました。
 昨年2月より新規事業開発チームが主体となって、1千平方メートルの遊休地を活用したコーヒー豆の栽培を始めました。品種は優れた香味とフレッシュな味わいが特徴の希少種「アラビカ種ティピカ」です。農業体験やおいしいコーヒーで、地域の皆さんや従業員に心のゆとりを届けられればというのが基本コンセプトです。従業員に意外性ある驚きを贈りたいという狙いもありました。当初から販売をメインにするのではなく、収穫体験や試飲から始め、軌道に乗れば豆の販売やカフェの展開も視野に入れていくつもりです。
 —人と心を重視する社員育成には定評があります。
 仏事文化を伝える専門知識や技術はもちろん必要ですが「心のある人」の育成が最も大切です。心や思想が伝わる教育に重点を置いています。研修の形ではなく、社長室でのオープンミーティングや、各店長、部長、従業員によるカテゴリー別のフレキシブルな会議などフラットな環境での意見交換を行っています。「心」の大切さが伝わることで、お客さまの立場に立った接客やご提案もできると考えています。
 —中期経営計画の最終年です。総括と今後の展望について。
 本業に関しては、現在岡山、広島県内に17店舗を展開し、霊園開発のお手伝いも54カ所、1万6千区画を超えるなど、永続できるよう取り組んでいます。コーヒー事業と並行して構想してきた新事業も進行中です。ゆくゆくは本業と新規事業とのコラボによるシナジー効果を期待したいところです。135年の歴史を支えてきてくれた従業員とともに、新たな中原三法堂の文化を確立し、次世代にバトンを渡せるよう本年度を締めくくりたいです。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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