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2024トップインタビュー




多角化に伴い企業理念制定
 —企業理念を制定されましたね。
 当社は製本業が事業の柱ですが、一昨年より紙製重箱の生産を始めました。一般向けに生産・販売している御朱印帳も、WEBマーケティングが功を奏して順調に推移し、グループの大学製本所でも大河ドラマの影響もあり好調です。製品、販売方法とも多角化が進む中、全社員と共有する価値観を置き換える必要があると考え、「私たちは“一生懸命なものづくり”を通して、教育、文化、産業の発展に貢献します」という理念を制定。以前からある社是社訓も一部リニューアルしました。これからも社会に役立つものづくり企業として前に進んでいきます。
 —職場環境の改善による品質・生産性向上を進めておられます。
 企業理念の「一生懸命なものづくり」を体現するため、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの「5S活動」に取り組んでおり、すでに全社研修を3回行いました。特に整理・整頓に重点を置いており、実践前・後の工場内写真を見比べて検証。製造機械の清掃にも今まで以上に力を入れています。社員からは「仕事をしていて気持ちが良い」「もっと改善を進める」と前向きな意見が寄せられました。工場の明るさの統一化や動線を示す床のラインの引き直しなど、投資が伴うものもありますが、今後外部講師による指導も受け、取り組みを加速していきます。
 —社員の能力を引き出す「エンパワーメント」にも熱心です。
 以前より課長以上を対象に勉強会を行ってきましたが、昨年から実践に入っています。社員自らが仕事上の課題を見つけ出し、チームで解決策を考えて行動する取り組みを始めました。社内で参加者を募ったところ23チームがエントリー。あいさつの実践、作業負荷の軽減、誕生日会の開催などをテーマに活動しています。社員たちの懸命な姿を見てとてもうれしく感じました。今後、コンテストでの審査を経て優秀な取り組みを表彰する予定です。
 —個の研鑽(けんさん)に向けた取り組みは。
 以前から進める資格取得の促進に加え、社員研修を強化。社会人の心得、交渉術、リーダーシップなど、昨年8月から3月までに10回の集合研修を行ってきました。「学び」は学校だけのものではなく、むしろその後の長い人生で学ぶことの方がはるかに多いです。企業として社員に学習の場を提供していくと同時に、私自身も現場で役立つ資格取得に挑戦し続けます。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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