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2024トップインタビュー




脱炭素社会の実現に貢献
 —貴社の主たる二つの事業内容についてご説明ください。
 一つ目は、岡山市と共同で一般家庭などから排出される使用済み食用油を回収し、BDF(バイオディーゼル燃料)を製造・販売する事業です。岡山での先駆けとして2009年から稼働しています。BDFは生物由来油から作られるバイオマス燃料なので、化石燃料の代替として利用すると地球温暖化ガスを削減できます。二つ目は、21年春に稼働開始したバイオガス発電事業です。食品関連事業者から発生する調理くずや廃棄食品を年間約1・6万トン受け入れ、約1600世帯の年間電力使用量に相当する発電を行っています。現在主に、岡山市内の事業系一般廃棄物のほか、県内外からの産業廃棄物を受け入れています。近隣の排出事業者さまより「今までできなかったリサイクルが可能になった」とお褒めの言葉もいただいています。一方、化石燃料を使用した場合の明確な罰則規定がないため、従来の「焼却処理」からの脱却が進まないのも実情。啓発活動を行い、理解を求めていきます。
 —岡山の皆さんも身近なところでSDGsに参画できるのですね。
 BDF事業では、4月から平林金属と提携し、岡山市内にある資源回収拠点「えこ便」での回収を予定しています。ぜひ使用済み食用油等をお持ちいただきエコ活動に参画いただきたい。また、バイオガス発電事業では、昨年4月から岡山市内の三つの小学校と一つの給食センターから給食残渣(ざんさ)の受け入れを開始しました。社会科見学に来ていただける体制も整えていますので、弊社のバイオディーゼル燃料製造施設と併せて、環境学習の機会としてご利用ください。
 —DOWAグループが目指す先は。
 弊社の所属するDOWAグループは鉱山・製錬業で培った技術や経験を基に、各種金属の生産から高付加価値材料の製造、廃棄物処理・リサイクルに至るまで独自の「循環型ビジネスモデル」を展開。親会社のDOWAホールディングスは初めてタグライン「資源がめぐる真ん中に。」を策定しました。グループでは近隣の「児島湖花回廊」でカワヅザクラ(河津桜)の名所づくりを推進し、花見会を開催するなど地域の皆さまに親しまれるよう取り組んでいます。「資源がめぐる流れの真ん中にはいつもDOWAがいる」と感じていただける存在を目指し、資源循環型社会の構築に貢献します。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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