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2024トップインタビュー




微生物インダストリーを共創
 —近況をお聞かせください。
 昨年はおかげさまで創業90周年を迎えることができました。その節目の年に「経済産業省DXセレクション」グランプリと「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」審査委員会特別賞をいただくことができました。業績面では、海外の大型案件が寄与しコロナ禍の厳しい状況から大幅に回復しました。醸造業界で培ったフルオーダーメイドの技術力やイレギュラーな事態への対応力をご評価いただき、一般食品分野における売り上げ増加や新規顧客獲得につながっています。また、さまざまな場での発信により当社のビジョンに共感してくださる方や共創パートナーが増えています。社内ではコロナ収束を受けて社員の連帯感を高める社内行事を開催できるようになり、対面で一堂に会する機会の大切さを実感しています。
 —旭日単光章を受章されました。
 大変名誉ある勲章を賜りました。社長としての24年間は多くの喜びと感動に満ちた年月でした。長年にわたるお力添えに心からの感謝を申し上げます。いただいた栄誉に恥じぬよう、岡山の地から世界に誇れる発酵文化を発信するとともに、経営者としての経験を活(い)かして、業界ならびに地域の発展のために尽力してまいります。
 —新中期経営計画が始まりました。
 当社では開発ビジョン2050「世界で『微生物インダストリー』を共創」を2018年から掲げ、さまざまな取り組みを進めています。「微生物インダストリー」とは、微生物の潜在能力を高度に応用利用するものづくりのことで、醸造分野で培った固体培養技術は重要な基盤技術の一つです。前中計では、ビジョンの実現に向けて土台づくりを行ってまいりました。新中計では、5年後のビジョンとして「世界の『微生物インダストリー』分野で存在感を発揮し、共創に動き出す」を掲げています。未来志向で既存顧客との関係性をさらに深めながら、新しい市場の開拓と獲得に取り組んでまいります。
 それを実現していくうえで何より大事なのが、人財育成です。前中計期間で、マネジメントの指針となる「マネジメントウェイ」、会社のビジョンと個人のビジョンを一致させるための「個人別5カ年ビジョン」、社員の行動指針となる「フジワラウェイ」などを策定し、基盤を整えました。今年からの5年間でこれらをもとに人財育成を加速させ、共感していただいた皆さまとともにビジョンを実現してまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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