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2024トップインタビュー




スマート農業意識し製品開発
 —農業機械メーカーとしてお客さまのニーズに寄り添った製品を開発されています。業界の現況はいかがですか。
 就農人口が減る中で注目されているのがスマート農業です。機械の自動化やロボット化などデータを基に再現性の高い農業を確立する動きが加速しています。当社も新規就農者や小規模農業向けに研究開発を進め、畑作やハウス栽培用の小型除草ロボットに注力。地域や作物、栽培体系によりニーズはさまざまですが、地域の特産物を残し、維持、成長させていくことに使命と責任を持ち、追求し続けたいと思います。
 —壁面緑化事業が好調ですね。
 タマネギの移植機で培った技術を応用した、壁面緑化用の固化培土「エクセルソイル」の出荷量が東京都心部の再開発などで急増。エクセルソイルをイチゴ向けに改良した「イチゴエクセルキューブ」の売り上げも伸びています。いずれもさらなる需要の拡大が見込めることから生産能力アップは必須で、製造ライン増設も計画しています。
 —ホテル、ゴルフ事業について。
 後楽ホテルは新型コロナウイルスの5類移行後、やっと観光客が戻り、岡山空港発着の国際線再開でインバウンド(訪日客)が増え、順調に回復。5月からは全面禁煙に向けて工事を行います。開業27年目になりますが、お客さまにとっては老舗ホテルという位置付けのようで、その味を魅力として存分に出していければと考えます。ゴルフ事業では若者や女性が増えました。スコアアップの楽しみを感じられるよう、全4練習場のスクールレッスンではインストラクターを3人増員。後楽ゴルフ倶楽部は暖冬の影響で1、2月に例年の倍近いお客さまにご利用いただきました。ホームページのリニューアルやキャディーの教育、コース管理やレストランの充実などにも努めます。
 —グループ間のシナジー効果を重視されています。今後の展望は。
 創業の精神「農を忘れず農にこだわらず」のもと各会社が分け隔てなく一つの家族のような思いを持ってつながれば、どんな環境下でも知恵を出し合えると考えます。グループのポータルサイト立ち上げへ3月からプロジェクトが始動していますが、今後何を大切にしていくのか、未来を見据えた話をする中で愛社精神も高めていきたい。来年は創業80年。従業員の誠実さや努力、地域に育てられ、支えられて今があります。独創性や唯一無二の創意工夫を強みに新事業にも挑戦したいです。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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