プレミアム倶楽部

2024トップインタビュー




都市機能としての役割担う
 —昨年は短期大学部の学生募集を停止し、2026年で廃止することを公表されました。
 18歳人口の減少で、短大の運営は全国的に厳しくなっています。短大の卒業生は地元にとどまることが多いので、若者の定住といったまちづくりの観点からすれば何とか維持したかったのが本音ですが、近年は受験生の四年制大学への進学志向が高まっており、その時代的要請を踏まえて、学園の高等教育機関を美作大学に集約したいと決断しました。
 —大学に関しても公立化を検討するよう津山市に要望書を提出しました。
 短大のみならず、大学もこれから先は生き残りが難しくなってきます。本学園は私立でありながら「地域立」と称して、1世紀以上にわたって地域を支える人材を育成してきました。作州唯一の大学として、仮になくなってしまえば地域から若者が流出し、活力が大きく失われます。都市機能の一つとして位置づけ、まちづくりの中でどんな役割を担っていくのかを明確にするためには、公立化が望ましいと判断しました。学部も地域のニーズに応えられるよう、再編が必要だと考えています。
 —美作高校には本年度、不登校特例校として文部科学省から指定を受けた「Bloom(ブルーム)」が新設されました。
 特例校は中国地方で初めてとなります。私自身、40代から不登校の生徒に向き合ってきました。その経験から「治そうとするな、分かろうとせよ」との思いを持っています。一見無駄に思えることに時間を費やす。そして継続が大切です。作州という環境を生かし、農業実習など柔軟で幅広いカリキュラムを取り入れるつもりです。大げさに言えば、ここから教育を再構築する意気込みで挑戦していきます。
 —高校、大学とも地域や自治体と積極的に連携しています。
 若者の視点を生かした特産品開発など、地元から気軽に声をかけてもらえると感じています。田舎ならではの距離の近さでしょうか。地域の課題に一緒に向き合うことで、生徒・学生を育てていただいています。
 —25年は学園創立110年となります。
 重ねてとなりますが、一番大切なのは地域の中でどう生きていくのか。要望をくみ取りながら共生する学園づくりを一層心がけることで、展望が開けるのではないでしょうか。




クリックで企業、教育機関のウェブサイトを開きます
企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ