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2024トップインタビュー




コロナ後の需要増に積極的対応
 —近況をお聞かせ下さい。
 物価高で厳しい経営環境が続いていますが、新型コロナの5類移行で需要の回復が見られ、当社も需要増で推移しています。半導体不足で生産調整に追われた冷間ロール成形機(パイプや形鋼を製造するライン設備)が昨年は好況に転じ、医薬品製造機器と環境関連機器も安定した生産を確保しました。自動車部品でも生産が回復し、工作機械用ATC(自動工具交換装置)も高水準の生産を維持しました。その結果、2024年3月期の全社業績は前年度を大きく上回る好業績が見込まれます。当社の特徴で強みの多角的経営と世界に広げたフィールドを存分に活(い)かし、設備の増強も行いながら積極的に対応していきたいと思います。
 —自然災害への備えについて教えてください。
 昨年、自然災害に対する備えを全工場で強化しました。その一つはBCP(事業継続計画)の強化です。これまでのBCPマニュアルを大幅に見直し、訓練も行うようにしました。備蓄品も水や食料品を大幅に増量し、防寒睡眠品や日用品等の必要な物資を追加しました。災害発生時には各工場に勤務する約400人の命を守ることができます。社員の大半がマイカー通勤のため、通勤車両用として非常用トイレや防寒用アルミシート等の必要物資も全社員に配布しました。これからも全社員が安全安心に働くことができる環境づくりに取り組んでまいります。
 —夏場の猛暑対策については。
 当社の工場建屋内の作業場は大半がスポットクーラーや空調服で対応してきました。しかし昨夏のような猛暑を考慮すると十分とは言えませんので、ほとんど全ての工場に空調機を導入し、改善していきます。今夏に間に合うように設置工事を進めています。
 —「TOOL SOMMELIER®(ツールソムリエ)」について教えてください。
 モノづくりの現場では自動化や省人化のニーズが高まっており、解決策の一つとして開発し販売を開始したのが「TOOL SOMMELIER®」です。マシニングセンター等の工作機械で使われる切削工具の摩耗状態を可視化し、効率的に工具を管理するための自動工具保管装置で、人手に頼っていた工具管理を大幅に省人化することができます。お客さまの生産性向上や人手不足といった課題の解決に貢献してまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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