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2024トップインタビュー




設計、製造とも技術高める
 —最近の業界の動向についてお聞かせください。
 活況とは言い難いものの、底は脱してなだらかに反転していく、と期待しています。当社の実績で言えば、2023年度は工作機械の生産額が過去最高となり、厳しい中でも何とか健闘している状況です。今後も自動化、環境対応、海外展開の分散化、デジタル対応といったトレンドに対応していかなくてはなりません。
 —技術開発については。
 高精度のマシニングセンター(MC)メーカーとして、設計と製造の両面で常に技術を高めていく必要があります。設計部門では技術者養成をしっかりとやり、製品を作る前にコンピューター上でシミュレーションを行う手法も進めていきます。製造部門もマンパワーが限られる中で、生産性を高めるための自動化が欠かせません。昔ながらの「先輩の背中を見て覚える」やり方だけに頼るのでなく、人材育成をプログラム化し、動画で学ぶといった手法も採り入れています。
 —海外展開の状況はどうですか。
 この10年、力を入れてきました。その結果、10年前は工作機械の海外販売比率が2〜3割だったのが、6割にまで高まりました。最近は中国で電気自動車(EV)向けの受注が堅調で、欧州、東南アジアもまずまず。昨年は米国、ドイツなど7カ国以上で展示会を開き、今年も計画しています。
 —働く環境づくりはどうですか。
 やりがいと楽しさを感じられる職場づくりに力を入れています。当社の顧客には先端企業が多く、例えばスマートフォンにせよEVにせよ、ものづくりに貢献し、世の中をよくするお手伝いをしている実感はやりがいにつながります。ビジネス環境のグローバル化に合わせ、社外から講師を招き、社員向けの英語教室も開いています。
 —ほかに新しい動きはありますか。
 新規事業に、3Dプリンター以上に簡単にモノを作ることができる装置「ラボノス」があります。大手メーカーに導入され始め、手応えを感じています。顧客の課題を解決するソリューションビジネスの展開も大切です。機械のオペレーターを育成するため、マシニングカレッジという教育プログラムをつくり、顧客から従業員を受け入れてノウハウを伝える試みを23年度から始めました。ハードとソフトを組み合わせて顧客をサポートしていきたいと思っています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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