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2024トップインタビュー




蜂蜜の効能を科学的に解明
 —昨年は、世界で初めて蜂蜜に含まれるせき止め成分を特定するという研究成果を発表されました。
 昔から蜂蜜は喉に良い、せきに効くと言われてきましたが、どういった成分が作用しているのか明らかになっていませんでした。長年の疑問を解明しようと当社が外部の機関とともに研究に取り組み、科学的に効果や成分を確認することができました。蜂蜜のメリットを社会に理解していただき、より良い商品をお客さまに届けていきたいと思っています。
 —「美と健康」への貢献を掲げて研究、商品開発を進めておられます。
 (主力素材の)ローヤルゼリーで言えば、複数の幹細胞に働きかけ、その機能を活性化することが自社や共同研究により分かりました。また、サルコペニア(加齢による筋力低下)防止にも役立ちます。肌の若返りをコンセプトにした美容液の商品化や、筋力維持のサプリメント開発を計画しています。
 —顧客とのコミュニケーションを大切にされています。
 当社のお客さまとの接し方の根本には、私の原体験があります。かつて百貨店の物産展で、養蜂家として自分で取った蜂蜜の品質をお客さまに直接伝えて販売していました。そのことで深い信頼関係が生まれ、良い商品を作りたいというモチベーションにもなりました。コールセンターはまさにお客さまとのコミュニケーションの場です。今後は商品を売るというだけでなく、一人一人の悩みに沿ったカウンセリングを強化していこうと考えています。津山市に新しいセンターをオープンするなど、大規模な拡充を図っています。
 —ミツバチの絵画やストーリーのコンクールを通じて、自然環境の大切さを広めておられます。
 子どもの頃にコンクールに応募された方が、大人になって当社の就職試験を受けるような事例に出合うことがあります。当社の思いがちゃんと伝わって育まれているようで、感無量ですね。
 —鏡野町に拠点を置き続け地域との共生にも進んで取り組まれています。
 効率化ばかりを求めると余計に思えることが切り捨てられてしまいます。でも実はそこに大切なものが含まれていることが多い。企業として地域社会にできることがあるはずですし、それが社員のやりがいにもつながります。鏡野という地の温度感、時間感覚は私たちに安心を与えてくれます。誠実なものづくりに最適だと思っています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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