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2024トップインタビュー




自社資産を利便性高い施設に
 —石油業界の動向は。
 新型コロナウイルスの5類移行に伴い若干持ち直してはいますが、石油需要が減退局面に来ていることに変わりはありません。当社のお客さまの中にはエコカーに買い換えて来店頻度が大幅に減った方もいらっしゃいます。また世界情勢の不透明化による供給懸念と円安のダブルパンチでコスト高が継続。近い将来、石油元売り会社に支給される政府補助金が終了した際、価格面でどうソフトランディングさせていくかが課題です。自動車のカーボンニュートラルに向けた動きも不透明で、あらゆる想定をした上で会社をどのように変えるべきか模索を続けています。
 —他社との連携に積極的です。
 一昨年に岡山市中区国富の社有地にオープンしたセルフ洗車場とコインランドリー、ドッグトリミングの複合施設は、まさに異業種連携の典型例。複数の企業が手を組むことで、集客力の強化とコストの分散が実現できています。想定以上の業績を収めており、2店舗目の設置も検討中です。同業種との連携として、同市南区海岸通に整備した石油とLPガスの貯蔵基地の共同利用を推進しています。南海トラフ巨大地震の発生が懸念される中、地元の企業と業務提携することで安定した出荷・配送態勢を確立します。
 —働きやすい環境づくりに力を入れておられます。
 特別なことはしていませんが、コロナ禍や物価高において見舞金・支援金を支給。また、社員同士のコミュニケーションづくりを重視しており、ワイン造りなどのサークル活動を奨励しています。これまでできなかった社員旅行も再開いたします。コロナ禍を機に始めたのが年末の「お餅」の配布。年末年始を家族団らんで過ごしてもらえればと、アルバイトも含めて渡しています。昔ながらのやり方ですが、従業員の結束が固まればうれしいですね。
 —今後の展望をお聞かせください。
 昨年、岡山市北区西古松のガソリンスタンドをレンタカー主軸の店舗にリニューアルしました。石油の需要が減っても地域のお客さまが消えるわけでなく、店舗をいかに残していくかが今後の課題。新規ビジネスの展開で小さな挑戦を繰り返しながら、自社が保有する資産をお客さまの利便性が高い施設に衣替えしていくことが求められています。次世代にとって収益の一助となるものを少しでも多く残すのが私の使命だと肝に銘じています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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