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2024トップインタビュー




挑戦、変革し続ける企業風土を
 —業界の近況を教えてください。
 米欧の中央銀行による金融引き締めや中国の不動産市場の低迷、中東情勢の不安定化を背景とした景気の減速懸念があり、不透明感が継続していると感じています。エレクトロニクス業界では、自動車市場において電動化・電装化の進展による電子部品の搭載数増加に加え、半導体調達環境の改善に伴う自動車生産台数の緩やかな回復が見られたものの、自動車関連部品の在庫調整により伸びが鈍化しました。また、産業機器市場では景気減速懸念を受け、設備投資への慎重な姿勢が見られ、調整局面となりました。
 —継続的な成長に向けた取り組みは。
 グループの中期経営計画では、2030年のあるべき姿として「グローバルメジャー」を掲げており、将来を見据えた「パワーとアナログ」にフォーカスし成長を目指しています。昨年、マレーシアにある弊社の製造子会社「ローム・エレクトロニクス・マレーシア」で新工場を稼働させましたが、ここでは市場やお客さまのニーズを先取りした高付加価値の絶縁ゲートドライバICの生産ラインを立ち上げ、生産能力の強化を進めています。また、既存製品についても、従来進めている「モノづくり改革」により高効率生産ラインの整備・安定供給・低コスト化を実現させ、シェア拡大を目指しています。
 —新社屋を建設中です。
 私たちがお客さまから信頼していただき、持続的な成長を実現するためにも、社会課題の解決に貢献する企業になる必要があります。まずは従業員が生き生きと働ける会社になることが不可欠であると考えており、その一環として、新しい厚生棟(4階建て、延床面積2850平方メートル)を今年5月末の完成予定で建設しています。従業員がリフレッシュできる食堂や多目的スペース、健康促進を目的とした福利厚生機能を充実させていきます。
 —今後のビジョンは。
 自社の強みと弱みを把握し、全社、および現場におけるアクションプランに沿いながら、会社として責任を持って改善に向けた取り組み実行していくことで、従業員のエンゲージメントが高まると考えています。自発的に行動する従業員を育て、果敢にチャレンジし、変革し続ける企業風土の醸成を図っていきます。そして、社会課題の解決に貢献できる企業に発展し、さらなる成長を続けていきます。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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