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2024トップインタビュー




真の葬送儀礼の在り方追求
 —コロナ禍もようやく落ち着いてきましたが、葬祭業の現状は。
 一部にその痕跡は残りますが、日常生活や社会生活はようやく以前の形に戻りつつあると言えます。一方で葬儀に関しては親しい方たちのみでお見送りをするという形が一般的なものとなり、多数の方が参列する葬儀は依然として少ないままです。しかしながら、この状況から浮かび上がった気付きもありました。すなわち、少人数だからこそ故人とのお別れの時間を心ゆくまでかみしめられることで真に情のこもったお見送りがかなえられるということです。これこそが私たちの追い求めてきた儀礼文化の本質にほかなりません。今後も葬儀の簡素化傾向は続くでしょうがその中で真の葬送儀礼はどうあるべきかを常に追求したいと思います。
 —常々、「葬祭業は人間の尊厳に一番近い仕事」と言われています。
 私たちの仕事は、故人の尊厳と真摯(しんし)に向き合うのはもちろん、ご遺族のグリーフィング(悲しみからの立ち直り)をしっかりサポートさせていただくという側面もあります。そこにはおのずと崇高な心が求められるわけで、言い換えるなら「人間産業」と定義できるでしょう。故人はもちろん、お見送りに集うすべての方々の想(おも)いにお応えできるホスピタリティにはその人間力こそが問われるのです。さらに、人間力を備えた人材がいる企業は不測の事態にも柔軟に対応できます。そうした人材を育てることが経営者の務めといえるでしょう。新入社員には「この仕事には心を成長させてくれる素晴らしさがある」と話しており、そのための研修などにも力を入れています。
 —倉敷商工会議所の会頭として街づくりの発展に力を注がれています。
 倉敷の街のさらなる活性化に向けて、新商工会館完成後の方向性を見据えた「倉敷未来ビジョン」の実現を進めていますが、ビジョンの一つ「新産業創出と中小企業の支援」の成果として昨年11月に私が理事長を務める(一社)MASC(マスク)が運営する国内初の空飛ぶクルマ展示場がオープンしました。展示場では航空宇宙産業のビジネスパートナー開拓や美観地区と連携した観光促進のほか、先端技術を身近に学ぶ場として活用されることを期待しています。また一昨年に協定を結んだ姫路(兵庫県)や松本(長野県)など全国5商工会議所との連携では、意見交換会や合同視察会の参加を行い、共に地域が発展できるよう研鑽(けんさん)を積んでいます。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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