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2024トップインタビュー




おもてなしの在り方を追求
 —昨年、新型コロナ感染症が5類に移行しました。その影響は。
 宿泊はインバウンド(訪日客)の増加による旅行需要の回復で高稼働を維持したまま客室単価が上がり、昨年の売り上げはコロナ前の2019年を上回りました。海外のお客さまのご利用は全体の約2割を占め、米国が最も多く、次いで中国・台湾、豪州、香港となっています。レストランや宴会もコロナ前の水準まで戻り、シンデレラなどの物語を表現した岡山初のデザートフルコース、世界的に有名なフランスの洋菓子ブランド「ピエール・エルメ・パリ」と協業したデザートプレートも好評でした。少人数化の傾向にあった婚礼も招待客数が増えつつあります。
 —地域連携、SDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みは。
 昨年は真庭市と新庄村の食材をふんだんに使った和食メニューが楽しめる「真庭フェア」をはじめ、久米南町とは規格外で出荷できないキュウリの大量廃棄を解決すべくサラダやスムージーにして提供。開園70周年を迎えた池田動物園とのコラボスイーツも人気を博し売り上げの一部を園に寄付しました。新たな試みとして地元公民館で開催した総料理長による料理教室も本格フレンチが簡単に作れるとあって幅広い世代の方に受講いただき、今後も積極的に地域とタッグを組み、まちの活性化に貢献いたします。ホテルアメニティーにおいては客室に常備するアイテム数を減らし、チェックイン時にお客さまに必要なものを選んでいただく提供スタイルに変更。プラスチック資源の使用削減にも努めています。
 —今後の方針をお聞かせください。
 開業20年を迎える25年には大阪・関西万博や瀬戸内国際芸術祭が開催されます。インバウンドの一層の増加が予想されることから外国語案内・表示に注力するとともに岡山の魅力を存分に堪能していただける宿泊プランや料理メニューを提案するなどおもてなしの在り方を追求し、さまざまなニーズにお応えできる体制にしていきます。当ホテルは英国IHGホテルズ&リゾーツとANAの業務提携により岡山全日空ホテルからリブランドし、今年で9年目を迎えます。独自の快眠プログラム「スリープ・アドバンテージ」などハイクオリティーなサービスで高い評価をいただいています。世界で1億人以上の会員数を有するIHGの強みを生かして外資系ならではのグローバルスタンダードをさらに推進します。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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