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NJ—X基盤に一層の発展を
 —昨年夏に主力製品であるステンレス製管継ぎ手「ナイスジョイント」(NJ)のモデルチェンジ版を売り出しました。
 NJは当社が70%くらいの国内シェアを持っていて、実に40年ぶりのモデルチェンジとなりました。トップシェアの製品ですから、基本的な性能や寸法は変えずに、互換性を持たせた上でお客さまのニーズに応えられるように仕上げました。「ナイスジョイントX」(NJ—X)として発売し、好評をいただいています。業績も発売直後は在庫の切り替えがあって伸びませんでしたが、その後は順調にきています。
 —NJ—Xの特長や開発の経緯を教えてください。
 NJの品質には長年自信を持っていましたが、お客さまからの要望をもとに2年前から改良に乗り出しました。具体的に言えば、仮にナットが緩んでも一定以上は回らずに止まる機能を付けました。併せて締まり具合が確実に分かるよう、締め切ったらワッシャーが完全に見えなくなる構造に変えています。ワッシャーに蛍光塗料も塗布して、暗い場所でも点検・確認作業がスムーズにできる工夫もしています。NJという既存の製品の長所を失わず、レベルアップを図るのは想像以上に大変で、試行錯誤を重ねました。
 —大阪で創業して、今年12月に60周年を迎えます。
 60年間なんとかやってこられましたが、NJ—Xを基盤に100年を目指して一層発展しなければと考えています。節目の年ですので、売上高も70億円の大台達成を目指しています。本年度は新卒の採用も例年より拡大しており、福利厚生を含めて魅力ある企業にしたいですね。
 —NJやNJ—Xに反映されているように、ものづくりには技術の継承と人材育成が欠かせません。
 社員の年代を考慮しながら、技術が次の世代に受け継がれるよう努めています。NJ—Xの開発も若手中心で進めました。知識を身に付けつつ、自分たちがこの製品を作ったという自負が芽生えればいいと思っています。
 —社会・地域貢献についてはどう考えておられますか。
 企業として絶対必要だと考えています。本業としても安全につながる製品を世の中に送り出すことで役割を果たしているつもりですし、工場見学の受け入れや災害支援などもできる限り協力していきたいです。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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