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2024トップインタビュー




人財を強みに企業価値高める
 —人的資本経営を進めています。
 会社の一番の強みは人財です。人財こそ資本と捉え、ベースアップや各手当、半日有給の導入をはじめ、退職金の見直し、社員の長期入院時の所得保障なども検討。また、新設したエリア総合職を中途、キャリア採用は4月から、新卒採用は来年から始め、女性の派遣・契約社員が多いことから正社員登用も積極的に取り組んでいます。まずは社員とご家族の幸せを考え、そしてお客さまや地域社会、株主さまら全てのステークホルダーの皆さまにご満足いただけるよう、人づくり、会社づくりに注力します。
 —建設業においても本年度から時間外労働の上限規制が適用されました。
 当社は2022年から外部コンサルタントを活用して建築本部を中心に課題や改善点を洗い出し、工事現場の一部事務作業を本社や本店、各支店に移管するなど対応できる体制を整えてきました。公共工事は4週8閉所(週休2日)が定着してきましたが、民間工事でも4月から徹底。お客さまには既に見積もり段階からそれを踏まえた工程を提示しています。働き方改革の推進は働きがいを高めるためにも、業界の魅力アップのためにも必要です。
 —建設会社の使命について。
 われわれは身近な建物だけでなく上下水道や道路、港湾、鉄道、空港などさまざまなインフラを手がけ、維持更新しています。人々の生活基盤をつくり、自然災害への対応を速やかに行うことが使命であり、存在意義です。石川県・能登半島地震では取引先の物流施設が被災し、発生翌日に駆け付け復旧作業を手伝いました。正月にもかかわらず一報ですぐにご対応いただいた協力会社の方々には心から敬意を表します。
 —「想(おも)い」を築く企業として伝統も大切にされています。今後の展望は。
 当社の社是「安全第一、技術と信用、誠実と努力、経営の健全」は創業60周年の1967年に制定。社員の心構えの一つで、先輩たちが築いてこられた歴史の重みを感じる、生きる指標でもあります。だからこそ受け継がれてきましたし、これからも大事に受け継いでいきたい。建設事業そのものが社会貢献につながっていますが、全国にあるそれぞれの現場で地域との交流をもっと深め、お役に立てればと考えます。大切なものを見失わず、時代に即して新しいものを取り入れる「不易流行」の精神で、先を見据えながら企業価値を一層高めてまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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